「ベトナムのピルロ」の異名をとるMFグエン・トゥアン・アイン(20歳)が12月1日からJ2・横浜FCの練習に参加している。

ベトナム国内では、「HAGL黄金世代」の中心選手として既に抜群の知名度を誇るが、今回は同選手の生い立ちなどについて、日本の読者向けに紹介しよう。

(C) Zing, グエン・トゥアン・アイン

紅河デルタ地方タイビン省出身のグエン・トゥアン・アインは9歳の時、省スポーツトレーニングセンターのセレクションに合格した。

父親のグエン・バン・ズン氏は、「息子は、幼い頃からサッカーの才能を発揮したが、スポーツ選手という仕事は大変だし、地元ではあまりスポーツが盛り上がっていなかったので、家族は息子がサッカーの道に進むことを望んでいなかった」と語った。

それもそのはず、ズン氏は医者であり、地元の総合病院の副院長でもあった。できれば、息子にも医学の道に進んでほしいと思っていた。医者になれば、将来は約束されていたのだ。現在は退職しているが、母親も銀行の管理職に就いており、姉も現在、ハノイ市の銀行で働いている。グエン家は、誰もが羨む地元の名家として知られていた。

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