スコットランド・プレミアリーグのハミルトン・アカデミカルは22日に行われたアバディーンとの試合に1-1で引き分けた。
この試合でハミルトンは自分たちのユニフォームではなくフランスのアウェイユニフォームをカスタムして着用した。その理由を『BBC』などからお届けする。
Hamilton wear France shirts during match with Aberdeen as a tribute to Paris terror victims https://t.co/eUYi2GgzbQ pic.twitter.com/NTmWx0OltV
— The Sun - Football (@TheSunFootball) 2015, 11月 22
13日に起きたフランス同時多発テロでは130人の犠牲者を出した。ハミルトンのストライカー、クリスティアン・ナデの妹もその中にいた。隣接するレストランで男が銃を放つと、まだ10代というナデの妹は施設内に閉じ込められることになってしまった。
「ナデは精神的に強い人」とは、監督のマーティン・カニングの弁だが彼は今週のゲームでプレーできる心理状態には至らず試合に欠場している。
フランスで起きたテロの影響は世界中に波紋を呼んでおり、スコットランドでもそれ以外にセント・ミレン対モートン戦の前に黙とうとフランス国旗が掲揚されている。その中でユニフォームまで変えたというのはそれだけインパクトのある話であるが、サポーターの評判は良かったそうだ。
Hamilton Accies in sympathy and solidarity with the people of France will wear this one off kit today #JeSuisParis pic.twitter.com/z02esRVKQX
— Hamilton Accies FC (@acciesfc) 2015, 11月 22
試合後の公式Twitterより。胸の中央にハミルトンのロゴ、左右にフランス、スコットランド国旗、その下にスポンサーロゴが配置されている。
当然、スポンサーとはフランスの代表ユニを着用することが原因で試合前に一悶着あったという。最終的には、ネーム、ナンバー、クラブロゴ、スポンサーロゴ、リーグのスリーブバッジなどをフランスのユニフォームに貼りつけることでリーグやスポンサーより許可を得たという。
ハミルトンには、アシスタントコーチのギヨーム・ブゼランもフランス人である。カニング監督は「我々の主な焦点はピッチの上で自分たちの仕事をすることだと全ての選手に言いました」という通り、平常心が求められた一週間だったという。