17日、カンボジアの首都プノンペンでワールドカップ・アジア2次予選日本代表対カンボジア代表戦が行われた。試合は2-0で日本代表が辛勝したが、予想以上にカンボジア代表の奮闘が光った試合だった。

そんな代表戦を前に14日から3日間、サッカーを通しての交流を目的に『福岡サッカーウィークinカンボジア』が行われていたのをご存じだろうか?

福岡サッカーウィークより。観客席に日本人とカンボジア人が混在しているのかわかるだろうか?

アビスパ福岡とカンボジアの縁

プノンペンには現在、福岡をはじめとする九州出身の日本人が数多く住んでいる。なかでも今季よりカンボジアリーグ1部に参戦した「カンボジアンタイガーFC」は、オーナーが日本人ということもありJリーグ・アビスパ福岡でのプレー経験がある吉原正人選手、木原正和選手兼任監督が在籍するなど福岡と繋がりがあるのだ。

14日に現地の子供たちを対象にしたサッカー教室を皮切りに、15日にはアビスパ福岡U-18とカンボジアンタイガーFCの親善試合を開催。日本代表戦を前に日本VSカンボジアの幕がきっておろされた。

試合では、カンボジアンタイガーFCの加藤明拓オーナーが後半途中から出場し、自らPKで得点を決めるなど会場を大いに沸かせた。

試合後、加藤オーナーは報道陣を前に「カンボジア人の夢と希望と勇気になるようなクラブにしたい」と話した。

16日には現地のカンボジア人や日本人サポーターを対象にフットサル大会やブラインドサッカー体験会を開くなどして、福岡とカンボジアの友好をより一層深めるイベントとなった。

代表戦で明らかになったように国内リーグの平均観衆はまだ800人だというカンボジアサッカーだが、少しずつ熱を帯び始めている。その裏には日本人や日本代表が少しだけ寄与している事実もまた忘れてはならない。

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