15日、『Mirror』は「ワールドカップ2018・アフリカ予選を戦ったエリトリア代表選手の10名が帰国を拒んだ」と報じた。
エリトリア代表チームは13日にボツワナとのアウェーゲームを戦い、3-1と敗北。1次予選での敗退が決定した。
記事によればその後、帰国の際にエリトリア代表チームの10名が飛行機に乗ることを拒否し、政治亡命を要求しているとのことだ。
エリトリア側からは強制的に選手を帰国させようとする試みがあったとのことだが、人権保護団体が彼らを保護すると共に、現在聞き取り調査を行っている状況であるという。
世界でも屈指の独裁政権が敷かれていることで知られるエリトリアは、「アフリカの北朝鮮」とも呼ばれ、国民が次々と難民として流出している。
一時期は亡命防止という点からスポーツ選手にも国外への渡航を禁じていた時期もあり、毎年のように代表選手が失踪する状況である。
2009年には代表チームの13名が失踪してケニアに保護を求め、2011年にはエリトリアのクラブチームの大半がタンザニアへ亡命した。
さらに2012年には17名、2013年には11名が国外への脱出を求めており、遠征すればするほど選手がいなくなる時代となっている。