来年の元旦に行われる決勝戦に向けて、天皇杯はこれからが佳境だ。

10日(土)に行われた3回戦では松本山雅FCが湘南ベルマーレを3-2で下し、4回戦進出を決めている。松本の2点目はブラジル人FWオビナが決めた素晴らしいゴールだった。

後方からのパスを胸トラップでコントロールすると、角度のないところから左足を振り抜き見事ゴールネットを揺らして見せた。

このファインゴールについては、ブラジルの『uol esporte』も取り上げていた。

記事のタイトルはずばり「エトー以上」。

オビナはフラメンゴ時代に素晴らしい活躍を見せたことで、サポーターたちが「オビナは(サミュエル・)エトー以上!」とチャントを唄っていたことでも知られている存在なのだ。

記事内では、「32歳になったオビナには、10年前にヴィトーリアで見せていたスピードはもはやない。だが、それは彼が得点の仕方を忘れてしまったということを意味するものではない。よくあるゴールではなかった。エトーのように(?)胸でコントロールし、DFをひきはがして、回転しながら左足でゴールを決めた」などとも伝えられていた。

松本山雅のHPによれば、オビナ本人はこのゴールについて、こう述べていたそうだ。

オビナ(松本山雅FW)

「斜めの動きを入れて、喜山から良いボールが来たので胸トラップをして、GKが少し前に出ていたこともありチャレンジしてファーストタッチでシュートを打ちました。

トラップした後にディフェンダーを抜いて(エリア中央に入って)いくという選択肢もあったと思いますが、シュートすることを意識していた。あの位置からシュートは難しい選択だったかも知れないが、チャレンジしました」

また、前半には一瞬ヒヤリとする場面もあったが、痛みはその瞬間だけで「今は問題ありません、ダイジョーブ!」とのこと。

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