9月26日、『Sportmediaset』など各メディアは「イタリア・セリエAのローマは、クロアチア1部リーグのハイデュク・スプリトとの提携に向けた議論を進めている」と報じた。
アメリカ人実業家のジェームズ・パロッタ氏がオーナーとなってから、グローバルなビジネスを積極的に行い、クラブのブランド力を向上させているローマ。
今度はチームの強化をよりスムーズに行うため、クロアチアで優秀な選手を輩出してきた名門クラブのハイデュク・スプリトと提携を結ぶことを目指し、交渉を進めているとのことだ。
ハイデュク・スプリトの会長を務めているマリン・ブルビッチ、そしてスポーツディレクターのゴラン・ヴチェヴィッチ、チーフスカウトのサシャ・ブイェラノヴィッチらが現在ローマを訪れており、トリゴリア(クラブハウス)で会談を行ったという。
彼らのうち数人は土曜日に行われたカルピ戦もスタンドで観戦する予定になっていたとのことだ。
もし提携が結ばれた場合、ハイデュク・スプリトからは選手の優先交渉権を獲得する一方、ローマからは選手を貸し出したり、キャンプでの環境を改善させるなどの支援を行うことになる。
ハイデュク・スプリトは、かつて日本代表DF伊野波雅彦が所属したことでも知られるクロアチア屈指の人気クラブ。古くはロベルト・ヤルニやミラン・ラパイッチ、アラン・ボクシッチなどを育てるなど育成に成功していたが、近年はなかなか世界レベルの選手を輩出できていない。