「アート」とも称される美しいディフェンスで、現役時代に世界最高センターバックの名を欲しいままにしたDFアレッサンドロ・ネスタ。
ミランを退団後はMLSのモントリオール・インパクトでプレーし、2013年10月に現役引退を発表。コーチ修業を始めることを明らかにしていたが、昨年11月にはインディアン・スーパーリーグのチェンナイインFCと契約し、短期間ながらピッチに戻った。
度重なる負傷があったとはいえ、対人守備、カバーリング、読み、ボールスキルなど全ての守備技術がワールドクラスであり、DFに必要な要素を全て兼ね備えていたネスタだが、現役時代のちょっと興味深い映像を発見した。
この動画は、2010年に開催されたプレシーズンマッチ、ジョアン・ガンペール・トロフィー、バルセロナ対ミラン戦のものである。この時ネスタは34歳。対するバルセロナは2シーズン前にUEFAチャンピオンズリーグを制しており、チャビ、イニエスタ、メッシを中心としたポゼッションサッカーが最盛期を迎えていた時だ。
ダビド・ビジャやハビエル・マスケラーノを獲得し、さらに盤石な陣容を揃えていたバルセロナ。この試合ではイタリアの名門を迎えそのお得意のパスワークを披露したのだが、そこに立ちはだかったのが熟練のDFネスタであった。
次々に繰り出されるバルセロナの攻撃を、ネスタは流石の経験でカバーリング!
特に01:15のシーンでパスコースを読み、前に出てインターセプトをするシーンはお見事と言う他ない…。プレシーズンマッチではあるが、ネスタという選手の渋みがよく分かる映像であった。