サッカー界の華といえばやっぱりゴール。FIFA(国際サッカー連盟)は毎年、各国で生まれた輝かしいスーパーゴールを「FIFAプスカシュ賞」として表彰しており、昨年はサンフレッチェ広島FW佐藤寿人のゴールがノミネートされたことで日本でも話題となった。
しかし同時に世界で最も愛されるこのスポーツを盛り上げるのは、真剣勝負で精神をすり減らす選手さえ苦笑するしかない珍ゴールだ。そんなゴールを集めた賞があれば、候補に間違いなく選出されるであろう珍ゴールがメキシコで生まれたぞ。
舞台は22日に行われた国内カップ、ネカクサ対サカテペクの一戦。ネカクサの1点ビハインドで迎えた後半早々、サカテペクのGKハビエル・カソは捕球したボールを味方に送ろうとするが・・・
なんでやねん!!!
カソの右腕から投じられたボールはなんと目の前を横切るネカクサのFWロドリゴ・プリエトの頭にクリーンヒット!勢いよく跳ね返ったボールはものの見事にゴールへ吸い込まれ同点弾となったのである。
GKのスローを相手選手が妨害するのは珍しくないが、基本的にほんのちょっとコースを遮るほどの“ポーズ”でしかない。プリエト本人も守備に戻る際、本能的に前へ入り軽くジャンプした程度のことであろうが、まさかの出来事にボールの行方を見ることさえできずよろけて倒れ込んでしまった。GK、どうして気付かなかった・・・
この珍ゴールによる失点に落胆したのか、サカテペクはその後ネカクサに逆転を許し3-1で敗れた。なお、勝ち越しゴールを決めたのはヘスス・イシハラ、詳細は不明だったがおそらく日系人と思われる。