2日をもって移籍市場がクローズされたプレミアリーグ。

前日に大物選手が多数移籍していたことから最終日はやや静かな動きとなったが、それでもアントニ・マルシャルやジョレオン・レスコットといった選手が活躍の場を移すことになった。

そんななか、最終日も沈黙を続けたのがアーセナルだった。

この夏、補強に消極的だったアーセナル。チェルシーからペトル・チェフという守護神を獲得したものの、それ以外に補強したのはいずれも若手選手。即戦力と呼べるのはチェフのみであり、欧州5大リーグで主力級のフィールドプレーヤーを獲得しなかったのはアーセナルが唯一である。

そんなアーセナルのマーケットでの消極ぶりが窺えるもう一つの事実を、英国『Independent』が伝えている。記事によれば、アーセナルがこの夏補強に投じた金額はプレミアリーグ全20クラブの中で3番目に低い額であったそうだ。

アーセナルがチェフ獲得に要したのは1300万ポンド(およそ23億8000万円)ほどなのだが、この額はスウォンジーとノリッジに次ぎ小さいものだった。スウォンジーはこの夏アンドレ・アユーを獲得し早速活躍を見せているが、この移籍はフリートランスファーだった。

なお、プレミアリーグ全体で動いた金額は8億7000万ポンド(およそ1594億円)であった。これは昨夏の8億3500万ポンド(およそ1531億円)を上回る額であり、史上初めて1年間の移籍マーケット(冬+夏)で1億ポンド(およそ1830億円)を突破したことになる。

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