25日、UEFAチャンピオンズリーグのプレーオフ2ndレグが各地で行われ、バレンシアはモナコと対戦。
試合は1-2で敗れたものの1stレグでの“貯金”もあり、2戦合計3-4でバレンシアがモナコを制し、3シーズンぶりとなるCL本戦への出場を決めた。
グループステージに進む32チームのうち、ストレートインの権利を手にしているのは22チーム。残りの10チームがプレーオフで決定し、今回はそのうち5チームが勝ち抜けを決めたことになるのだが、今回のプレーオフの結果でCL史上初となる出来事が発生した。
バレンシアがCL本戦への出場を決めたことで、CLに参加するスペインのチームが5つになったのだ。
Thanks to @valenciacf, Spain is the first country with five teams in the group stage of a single #UCL season. Bravo! pic.twitter.com/dyraqDLNwE
— Champions League (@ChampionsLeague) 2015, 8月 25
これまで、UEFAから一協会に与えられる最大の出場枠は「4」であった。このルールにより、例えばイングランドでは2012-13シーズンにトッテナムがCLへの出場権を手にできなかったという経緯がある(前シーズンにリーグ6位のチェルシーがCLで優勝したため、出場権はそちらへ渡っていた)。
しかし、今シーズンからレギュレーションが変更され、前年度のUEFAヨーロッパリーグ王者に翌シーズンのCL出場権が付与されることになった(詳細はこちら)。それにともない、単一協会からの最大出場クラブ数は「5」へと変更になったのだ。
スペインではリーグ戦の上位3クラブにCL本戦へのストレートインの権利が与えられている(今季でいえばバルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー)。昨シーズンのCLを制したのはバルセロナであったことから、EL王者としてCLプレーオフを戦うはずだったセビージャにストレートインの権利が与えられ、この時点でスペインの4チームがCL本戦への出場権を手にしていた。
そしてこのほど、昨シーズンのリーグ戦4位チームであるバレンシアがプレーオフを制したため、スペインから5チーム目となるがCL進出チームが誕生したのだ。
CLの歴史上、一協会から5つのクラブがCLに出場したケースは初めてのことである。こうしたケースは複数パターン考えられるが、少なくともUEFAランキングで6位以上の協会でないと起こりえない。