相手の背後を取ることと、相手の視界から姿を消すこと。その男の興味は、この二つしかなかったのかもしれない。
しかし、フットボールという競技において、その二つの能力に突出した選手が相手にとってどれほど脅威となるか、その男は教えてくれた。
12シーズン連続2桁得点という大偉業を達成した佐藤寿人も憧れ参考にしたという、元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギである。
De los dorsales del 1 al 11 pasamos a los dorsales personalizados, pero esto ya es otro nivel http://t.co/lDYIXXjdVD pic.twitter.com/uessOE9UIe
— Sphera Sports ® (@SpheraSports) 2015, 7月 21
インザーギという選手は、ゴールに対する嗅覚が飛び抜けて高いストライカーだった。
身体能力が高いわけでも、ミドルシュートを持っていたわけでもない。しかし、判断能力とポジショニングセンスは天下一品であり、一瞬のうちに相手のマークを外すそのオフザボールの動きでいとも簡単にゴールを奪って見せた。
そんなインザーギが最も好んだ場所は、おそらくペナルティエリア内であろう。インザーギの得点はほとんどがペナルティエリア内からのものであり、彼のスキルが最大限に活きた場なのだ。
今回は、“スーペル・ピッポ”と呼ばれた真のストライカーが「エリア内」で決めたゴールを振り返ろう(1ゴール怪しいものもあるが、ぎりぎりエリア内のはず…)。
ミラン時代の全ゴールもあります。
【厳選Qoly】サガン鳥栖MF長沼洋一「WBが嫌だった」から始まった武者修行…川井健太監督との出会い、苦節8年目での二桁ゴール(インタビュー)