マンチェスター・ユナイテッドのMF、ダレイ・ブリントが過去にアーセナルからオファーを断っていたことを明かした。
昨シーズン、アヤックスからマンチェスター・ユナイテッドに加入したダレイ・ブリント。ルイス・ファン・ハールの秘蔵っ子として多くを期待されたが、負傷離脱もあり個人として満足の行くシーズンを過ごすことができなかった。新シーズンでは中盤および最終ラインのユーティリティーとしてファン・ハールのサッカーを体現することが求められている。
そんなブリントだが、16歳の頃にアーセナルに加入する可能性があったようだ。『Mirror』に対して以下のように語っている。
ダレイ・ブリント
(マンチェスター・U所属、オランダ代表)
「若い頃、ロンドンに来るチャンスがあったんだ。アヤックスのアカデミーにいた時で、学校から家に帰ってきた時のことだよ」
「母と父(=元オランダ代表ダニー・ブリント)が言ったんだよ。『アーセナルが今日電話してきたぞ。お前を欲しがってる』ってね」
「ミッキー(・マウス)の話をしているのかと思ったよ。アヤックスのファーストチームの選手になることが夢だったからね。だけど、僕らはアーセナルに行ったよ」
「1日滞在した。素晴らしかったよ。自分の学業についても全て解決するオファーをくれた。だから良い成績を取れたかもしれない」
「さらに信じられない契約を自分にオファーしてくれたんだ。特に自分のような年齢の少年にはね。アヤックスも同じ頃に自分に契約をオファーしてくれたよ」
「(アヤックスの提示した)金額はアーセナルで稼げたであろうものには全く及ばなかった。父は決断を自分に委ねてくれたんだ。そしてアヤックスに残ることを決めたんだ」
16歳の時に人生の岐路に立ったブリント。最終的には父親の活躍したアヤックスや地元アムステルダムへの想いが上回ったのであろう。
もし、アーセナル入りの決断をしていたらどうなっていたかは不明だが、ブリントはプロ選手として順調にキャリアを重ね、プレミアリーグ移籍を果たしている。
若手有望株を見抜くアーセン・ヴェンゲルの慧眼、そしてアヤックスの育成システムが一流であることを証明しているのではないだろうか。