7月19日、『nzherald』は「欧州サッカー連盟の会長を務めているミシェル・プラティニ氏は、競争力の高い選手がビッグクラブに集中する状況を是正したいと考えている」と報じた。
欧州サッカー界では1995年のボスマン判決以降EU内で選手の移動が激しくなり、より資本のあるクラブに各国の優秀な選手が集中することが多くなってきた。
ミシェル・プラティニ氏は以前からファイナンシャル・フェアプレー制度(FFP)を導入するなど格差の拡大に対する策を打ち出している。彼は『World Soccer』紙の取材に対して、より地元の選手を重視できるような状況にするよう支援していきたいと話した。
ミシェル・プラティニ
(UEFA会長)
「将来に向けて重要なことは、一つのチームがベストプレーヤーを抱えるという可能性を制限することだ。大会のために。その誰もが一つのチームにいるというのは、それほど良くないことだ」
「ボスマンルールの元では、同じチームの中に最高の選手を揃えることが出来る。スペインの過去を考えれば、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、バルセロナ、バレンシアがあり、良い選手が違うチームに在籍していた。現在では、おおよそ1、2のクラブにいるだけだ」
「最高のチームが全てのベストプレーヤーを保有できる状況はあり得ない。あるいは、そうなれば競争自体が崩壊してしまうよ。現在、どんな選手でも買えるようなお金を持つビッグ・クラブがある。我々は欧州全てのサッカーを考えなければならないのであって、2、3のクラブだけではない」
「我々はより多くの地元の選手を必要としていると言えるし、その課題に向けた動きをサポートする。国籍をどうにかするわけにはいかないからね」
「(U-21~23選手権については?)
21歳以下の大会は、今日では少し奇妙だね。大昔なら、選手を開発するためにこの種の大会を使うことはOKだった。しかし、彼らはもう12歳でバイエルン、バルセロナ、チェルシーでプレーしているんだから、23歳ではもう大人だ」