5月12日、『Gazzetta dello Sport』は「ACミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ会長がクラブの売却に向けて交渉を行っている中国系コンソーシアムに政府が関与している」と報じた。

現在ミランが交渉を行っていると言われているのは、タイの富豪ビー・テイチャウボル氏が中心になり、UAEの投資銀行アブダビ・バンクやマルタの投資会社ドーイェン・スポーツなどが関与しているコンソーシアム、そして香港の実業家リチャード・リー氏が中心となった中国系のコンソーシアムの2つである。

前者との交渉は既にかなり進行していると言われているが、後者の方がよりオファーの金額が高くなる可能性があると考えられており、決定は保留されている状況にあるとみられている。

そして今回の記事によれば、中国系のコンソーシアムには中国政府が関与しており、共産党のトップで国家元首でもある習近平氏ともコンタクトがあるという。

ワン・シャンシャンと呼ばれている女性がシルヴィオ・ベルルスコーニ会長と接触していることは数日前から明らかにされていたが、現在も肯定的な話し合いが行われており、中国政府からの使者はミランの株式51%を5億8000万ユーロ(およそ777億円)で取得したいというオファーを提示しているとのことだ。

ただ、先日シルヴィオ・ベルルスコーニ会長は講演で「簡単に得られる名声を求めているだけの人物には売らない」と明言しており、資金だけの問題ではなくなっていることも示唆されている。

【Qolyインタビュー】U-20日本代表MF齋藤俊輔が止まらない!絶好調のまま上がるW杯の舞台 「水戸をJ1に昇格させ、世界へ」