世界中にアカデミーを展開しているバルセロナ。日本でもクラブ公式オフィシャルサッカースクールが福岡県にある。

そんなバルセロナがこのほど北欧のデンマークにアカデミーを展開しようとしたのだが、ある理由で実現しなかったようだ。英国の高級紙『Guardian』が伝えている。

この計画でバルセロナは6歳から16歳までを対象にユース年代の育成を目指していたとされている。マルティン・ウーデゴールを筆頭に近年北欧でも才能ある若手選手が育っており、そうした背景もありバルセロナはデンマークを選んだはずだ。

しかし、この計画に対して首を横に振ったのがデンマーク協会だ。

記事によれば、バルセロナの計画はデンマーク協会が定めるユース年代の少年少女を守る規約と対立するものであり、子供たちの幸福や安全を考えてのことであるという。

また、バルセロナがデンマークにアカデミーを開設することにより、デンマークのクラブからホームグロウンプレーヤーが消滅することを協会は危惧しているそうだ。また、仮にバルセロナのアカデミー進出を認めてしまうと今後他のビッグクラブもこれに追従しデンマークでアカデミーを開設することが考えられ、将来有望なタレントをそういった強豪国に“搾取"されてしまうかもしれないと恐れているという。

バルセロナは今年の3月にこのプランを発表しており、デンマークのレジェンドでありバロンドールを獲得したことでも知られるアラン・シモンセンも好意的なコメントを寄せていたようだ。

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