23日、UEFAヨーロッパリーグ準々決勝2ndレグが各地で行われベスト4に進出するチームが決定した。

勝ち上がりに成功したのはセビージャ、ナポリ、フィオレンティーナ、ドニプロの4チーム。前年度王者で最多優勝回数を誇るセビージャがゼニトを下したほか、好調ヴォルフスブルクと対戦したナポリは2戦合計6-3で勝利している。

すでにUEFAチャンピオンズリーグのベスト4も決定しており、こちらはレアル・マドリー、バルセロナ、バイエルン、ユヴェントスが勝ち抜けを決めている。それぞれのUEFAコンペティションで準決勝にした8チームの内訳はスペイン×3、イタリア×3、ドイツ×1、ロシア×1。この結果をふまえ、UEFAのあるランキングに変化の兆しが見えている。

UEFA Country Ranking
#1 Spain 98.142
#2 England 80.391
#3 Germany 79.129
#4 Italy 69.676
(as of 24 April 2015)

こちらは、UEFAコンペティションにおける欧州各国チームの成績を係数化し、それらをリーグのランキングとして並べたわゆる「UEFAランキング」の最新版である。正式名称は"UEFA Country Ranking"といい、CLやELではこのランキングにより出場枠を決定する。

CLやELの出場チーム数は、直近5シーズンのランキングが対象となる。つまり、翌シーズンの各コンペティションの出場枠は2010-11シーズンから2014-15シーズンまでの成績が反映される。今シーズンはCL、ELともにまだ試合が残っているため最終決定ではないが、準々決勝が終了した時点での上位4チームとその係数はこの通りだ。

注目すべきは2位イングランドと3位ドイツの差である。

両者の間には1.262ポイントしかなく、長年1-2位をキープしてきたイングランドが3位陥落の危機に瀕しているのだ。

今シーズン、イングランドからは7チームがUEFAコンペティションに出場したが、それらの中で準々決勝に進出したのは0だった。今シーズンに限ってみれば、イングランドが獲得したポイントは13.571、ドイツが獲得したポイント15.571。さらにバイエルンはCLで勝ち残っているため、この差はさらに広がる可能性がある。

なお、UEFAランキングの上位3ヵ国はCLおよびELの出場枠がそれぞれ同じである。そのため、仮に今シーズン中にドイツがイングランドを上回ったとしても、来シーズンの両者の出場枠数に変更はない。しかしそれでも、欧州におけるトレンドは着実に変化しているようだ。

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