4月18日、『Gazzetta dello Sport』は「カリアリの練習場に30名のファンが侵入し、クラブハウスで選手たちと衝突した」と報じた。

記事ではDFニコーラ・ムッルが平手打ちを受けたほか、数人のスタッフや選手にも暴行が加えられたと伝えられ、20分の間衝突が続いたというショッキングな報道だった。ゼーマン監督はその当日夜の練習をキャンセルしている。

しかしその後カリアリの会長を務めているトンマーゾ・ジュリーニ氏は「ファンとの間に激しい対立はあったが、暴力はなかった」と発表。

また副会長のステファノ・フィルッキ氏が『Sky』に対して語ったところによれば、ファンとの対立はあったものの、深刻な事態ではないと話している。

ステファノ・フィルッキ副会長

「ウルトラスに所属している20名ほどのサポーターとの遭遇があった。彼らは現状の説明を求めていた。我々クラブは常にファンとの対話を受け入れている。厳しく活発な対立があった。

ミーティングの前の19:30頃にそれは起こった。その後選手たちは部屋に戻り、今日は練習も通常通りに進められる。

回復できない何かは起こっていない。しかし明らかにこれらは規範の外側にあるものだ。彼らは選手が『全力を尽くしていない』と訴えているが、皆クラブのために尽くしてくれている」

しかし一方でズデネク・ゼーマン監督は「選手はショックを受けている」と話し、かなり厳しい対立があったことを『Gazzetta dello Sport』で示唆している。

ズデネク・ゼーマン カリアリ監督

「選手たちは動揺していた。私はこれを対立ではなかったと言い続ける――それが唯一の道だからだ。

私は選手たちをほめてやらなければいけない。彼らは侮辱を無抵抗に受け入れた。沈黙を守り続けた。

彼らはショックを受けている。だれでもこのような反応が出来るわけではない」

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