5日に行われたJ2・磐田戦で豪快なヘディングゴールを決めた横浜FCの三浦知良。

リーグ戦では実に518日ぶりのゴールとなり、これで自身の持つ最年長得点記録を48歳1ヶ月10日に更新した。これからどこまでこの記録を伸ばしてくれるだろうか。

そのカズの代名詞といえば何といってもゴール後の「カズダンス」であろう。両手を大きくグルグル回しながら両足で軽快なステップを踏む、リオのカーニバルが原形と思われるあのダンスだ。

10代でブラジルに渡ったカズのこと、現地のカーニバルで習得したのかと思いきや、元ブラジル代表で後に柏レイソルでもプレーしたカレカがやっていたサンバのパフォーマンスに独自のアレンジを加えたものだそうだ。

そのカズダンスが完成した1980年代後半から早いもので20年以上の歳月が流れた。時の流れの早さを感じずにはいられないが、久しぶりのゴールと記録更新を記念して、各時代ごとに微妙に違う「カズダンス」をほんの少しだけ振り返ってみよう。

ますはこちら。

こちらはタイトルに1992年とあるのでJリーグ開幕を翌年に控えたJリーグカップでの一幕だろうか。このカズダンスは非常に長く、また股間に手を当てた後もクネクネと腰を振っている。あまり見られないパターンだ。

続いてはこちら。

こちらはヴェルディ黄金期。シンプルなショートバージョンだが世間一般に広がった形だろう。

続いてこちら。

だいぶ時間が飛んでしまったが、伝説となった2011年の復興支援チャリティーマッチでのカズダンスだ。興奮を隠せないカズのステップはふらふらで、最後に股間に手を当てるポーズもなかったが、一生忘れることの出来ないシーンであろう。

そしてこちらが今日のものだ。

こうしてカズダンスを眺めているだけでも日本サッカー界の歴史を感じ取ることが出来るものである。

今なお「目標は日本代表」と公言して憚らないカズに対する反応は必ずしも肯定的なものだけではないが、日本サッカー界をJリーグ開幕以前から背負い続けてきた彼への敬意だけは決して忘れてはなるまい。

個人的には切れ味の鋭かった1992年のバージョンが好みであるが、皆さんはどうであろうか。

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