『Sky Sports』や『Reuters』など各メディアは、「北キプロスサッカー協会が、キプロスサッカー協会との和解に向けて動き出した」と報じた。
地中海に浮かぶ島国であるキプロスは、国際的な承認はされていないもののトルコ系住民が住む北部地域が「北キプロス・トルコ共和国」と名乗っており、長い間対立が続いてきたことで知られている。
サッカー協会に関しても1955年に分裂して以来60年に渡って別に活動を行っており、特に北キプロス側はFIFAへの加盟が認められていないことから国際舞台の経験を積めず難しい状況となっていた。
北キプロス側からも状況に対して「自殺行為をしている」という批判が起こるなど、民族的対立を超えて統一を求める声も上がっていた。
そして月曜日に北キプロスサッカー協会のハサン・セルトール会長が再統一に向けたプロセスを開始し、キプロス側に書面を送ったことを明らかにしている。
キプロス協会側は2013年11月にFIFAのブラッター会長、UEFAのプラティニ会長が見守る中で融和に向けての動きを行う約束を行っており、それから徐々に状況が進んできた形だ。
ハサン・セルトール
「今日のトルコ・キプロスのサッカーは閉ざされている。正しい道だと信じている。要求を受けることは出来るが、もう誰にも止めることは出来ない。
(自治政府のスポーツ省が補助金カットを仄めかしているが)
これはワンマンショーではないんだ。執行委員会からの支持を持っているし、これは政治的な問題ではない。若者の将来のためなのだ」