ウクライナとのEURO予選、そしてオランダとの親善試合が控えているスペイン代表。ミニゴールを使ったこの日の練習ではこんな場面があった。

マリオ・スアレスの縦パスが入ったところから、2度ダイレクトでつなげイスコが左に展開し、最後はフアンミがフィニッシュ。狭い局面を容易く攻略するスペインらしさが凝縮されたようなシーンであった。

注目はイスコの動き。

パスをスアレスに戻した後に、なにげなく相手の間を走り抜けることでサン・ホセの注意を引きつけスペースを作り、その後再び3人目として受け手になっている。

もちろんわずかに空いたスペースを逃さず入り込んだセスクとそこにしっかり出せるスアレスもさすが。全てが狭い局面で行われており、スペインらしい意図を持った崩しがこの練習風景からも垣間見えた。

最後に触れておきたいのが、ピケの裏をとってゴールを決めたFWのフアンミ。

負傷したジエゴ・コスタの代替招集となった21歳と若い選手だが、U-19代表ではキャプテンを務めた経験もある注目株。カンテラ上がりの選手が台頭するマラガの新エースである。

170㎝と小柄ながらアジリティーや瞬発力に長け、鋭敏なゴール嗅覚と巧みなポジショニング、シュートテクニックはすでにベテラン顔負けのものがある。

フル代表は今回が初招集で、「ワクワクしている。この経験と監督に使ってもらえることを楽しみにしている」とその思いを語った新鋭。ピッチに立つ機会があれば注目したい。

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