異次元、別格、特別、殊勝―。その日、小さなマエストロが見せたプレーの数々は、そうした言葉をいくら並べても足りないくらい際立ったものだった。

18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグの決勝ラウンド1回戦2ndレグ、マンチェスター・シティ戦でバルセロナFWリオネル・メッシが見せたプレーである。

この試合、メッシはルイス・スアレスやネイマールとともに先発出場を果たす。1stレグの試合終了間際にはPKを外すなど後味の悪い形で迎えた2ndレグであったが、試合開始のホイッスルが鳴るとそんなことなど何のその。ドリブル、パス、シュート、ボディバランス、スピード、コンビネーション、アイディア、その全てがハイレベルであり、世界中のサッカーファンに絶大なるインパクトを残した。

注意しないといけないのは、この日メッシが対峙した相手が世界的プレーヤーを数多く揃えるマンチェスター・シティであるということだ。しかし、そんなプレミアリーグ王者が相手でも、メッシにとっては大した問題ではなかった。ジェイムズ・ミルナーの股を抜き、あのヴァンサン・コンパニをもあっさりと交わす。屈強なシティの選手たちが束になっても、メッシという「個」を封鎖することはついにできなかった。

今回は、シティとの大一番でメッシが見せた別次元のプレー動画をご紹介しよう。この動画を見ると、メッシが「史上最高の選手」と評される理由を改めて思い知るはずだ。

イヴァン・ラキティッチのゴールのシーン、ボールの軌道はこんな感じ。ラキティッチのシュートも巧みであったが、メッシの推進力とパスセンスがあってのことだろう。

「間違いなく史上最高の選手」とメッシを絶賛したのは英国フットボール界のご意見番ギャリー・リネカー。「メッシの偉大さを示す基準となるのは、アグエロやスアレスのような世界的プレーヤーと比較した祭に、そうした選手たちがいたって普通の選手であると錯覚させることだ」と独自の見解を述べた。

この試合ではシティGKジョー・ハートが神憑り的なセービングが話題となったが、もしハートがいなければもっと得点が生まれていたに違いない。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介