少し前になるが南米中を爆笑の渦に巻き込んだニュースをお届けしよう。

11日に行われたコパ・リベルタドーレス、バルセロナSC(エクアドル)対アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)の一戦。

1-1で迎えた試合終了直前、ロングパス一本で抜け出したナシオナルの選手を、バルセロナの守護神マクシモ・バンゲーラがペナルティーエリア外まで果敢に飛び出し防ごうとするが、一歩遅れて倒してしまう。

やっちまった、これはレッド間違いなし…しかし、その時バンゲーラがとった行動とは!?

死んだふり!(笑)

相手の決定機を阻止したファールによりすぐに主審がレッドカードを準備し駆け寄るが、どうしたことかバンゲーラはその場にうずくまりピクリとも動かない。

だ、大丈夫か!?

しかし、スローをよく見てみると全く激しく接触したような様子はない。それどころか、アップ映像には瞬きをして周りの様子をこっそり窺うバンゲーラの姿が映し出されている。

そう、バンゲーラは“死んだフリ"ならぬ“気絶したフリ"をして、退場を逃れようとしたというわけだ。何と姑息な(笑)。

もちろん判定は覆らず、しばらくしてスタッフに起こされたバンゲーラにはレッドカードが提示され退場。さらに不幸なことにエクアドルの“バルサ"はこの後、アディショナルタイム5分にゴールを許し逆転負けを喫してしまった。

ブラジルW杯にもエクアドル代表の第2GKとして参加したバンゲーラのこの演技は“爆笑ネタ"として世界でも話題となり、スペインの『マルカ』は、

「バンゲーラの演技はエディ・レッドメイン、トム・ハンクス、アル・パチーノ、マイケル・ダグラスらを押し退けオスカーに値する」

と皮肉たっぷりに形容。さらに悪戯大好きラテン人の格好の餌食となり、SNS上は“コラ祭り"となってしまった。

しょうもないミスをした時に痛がってごまかそうとするのは世界共通、特にラテン世界ではよくあることだが、さすにここまで大袈裟な演技は珍しかったようだ。とはいえ、あの状況で目を開けるのには勇気がいるはず。図太い神経は大舞台向きに違いない。彼のこれからのクラブ、代表での活躍(とネタ提供)に期待しよう。

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