ヨーロッパサッカーの研究機関『CIES(スポーツ研究国際センター)』が、欧州クラブの育成組織に関するレポートを発表している。

今回明らかになったのは、"Most profitable youth academies"のランキング。日本語に訳すと「最も収益性の高いユースアカデミー」となるが、要は、自クラブで育てた選手で最も稼いだのはどこか、という内容である。

それでは早速、「儲け上手」かつ「優秀な育成組織」を持つクラブのランキングトップ20を見てみよう。


首位に輝いたのは、昨夏カラム・チェインバースやアダム・ララーナ、ルーク・ショーといったアカデミー出身選手を他クラブに売却したサウサンプトン。2012年の夏以降、ユース出身選手の放出により総額9000万ユーロ(およそ118億2000万円)を得ていたという。

サウサンプトンといえば優秀な下部組織を持つことで知られており、セオ・ウォルコットやギャレス・ベイルを輩出したことでも知られる。上述の3選手を放出してもなおプレミアリーグでは上位につけており、育成組織だけではなくクラブ運営も上手くいっているようだ。

サウサンプトンに次ぐ2位になったのは、フランスのリール。エデン・アザールやディヴォック・オリギ、マテュー・ドゥビュシといった選手でおよそ7600万ユーロ(99億7000万円)を手にした。

以下、レアル・ソシエダやセビージャと続き、レアル・マドリー、バルセロナが上位を占めるなどスペイン勢のランクインが目立った。逆に、イタリアのクラブはトップ20のうち15位のジェノアと17位のアタランタのみであった。

なお、UEFAランキング上位5ヵ国のクラブが下部組織選手の放出によって獲得したのは総額10億7000万ユーロ(およそ1403億円)であったという。その占有ををグラフィック化したのがこちら。

総額でいえば、リーグアン、リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、セリエAの順となっている。

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