『Eurosport』や『Reuters』は「国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長は、人種差別行為に対して勝ち点剥奪や降格処分という罰則を科すべきだと話した」と報じた。
近年サッカー界で大きな問題となっている人種差別。パリの地下鉄でチェルシーファンの1部が黒人男性を排除するという行為をし、その模様が収められた映像が世界中に流れて大きな話題となった。
また、先日のペルーリーグではシエンシアーノのファンに人種差別的な言葉を浴びたパナマ代表FWルイス・テハダがプレーを中断して抗議するという場面があった。
北中米サッカー連盟(CONMEBOL)の本社で講演を行ったゼップ・ブラッター氏は、人種差別問題に対してより厳しい制裁を科す必要があると話した。
ゼップ・ブラッター FIFA会長
「この大陸において、この数日に発生した最大の問題と言えば、人種差別である。これは受け入れがたいものだ。
私は、いつかこのようなものはフットボールから消え去ると思っている。しかし、それで十分というわけではない。
これらの新たな状況について説明しなければならない。我々には規則がある。しかし、彼らに規律はなく、組織に支配されてもおらず、適用の範囲外になる。
いつか我々は前例を作らなければならない。スタジアムを閉鎖する、あるいは罰金を科すだけでないものを。それはすなわち、ポイントを剥奪するか、チームを降格させるかだ。
我々がこれらを起こす勇気を持った時、差別は止まる。現時点では、世界中どこでもこのようなものは見たことがない」