2月8日、『Ahram』は「エジプト・プレミアリーグのザマレク対ENPPIの試合において観客の暴動事件が発生し、確認されているだけでサポーター30名が死亡している」と報じた。
2012年2月のアル・マスリ対アル・アハリで発生した70名以上が死亡する大きな暴動事件によって、長期のリーグ戦中断を経験したエジプト。
その後会場を空軍スタジアムに限定するとともに観客を入れない形で再開され、今季は部分的にチケットの販売も行われるなど、平常への復帰に向けた動きを見せていた。
しかし2月8日に行われたザマレク対ENPPI戦で再び大きな事件が発生。ザマレクのウルトラスであるウルトラ・ホワイト・ナイツのメンバーが、チケットを購入していなかったにも関わらず、スタンドに入ろうと試みたことが原因となった。
侵入を防ごうとした警察、および治安部隊は、衝突の末に鎮圧を目的として催涙ガスを使用。これによってパニックになったサポーターが将棋倒しになり、窒息する者も発生するなど、多くの被害が発生した。
その後の捜査によれば最低でも25名が負傷し、30名が死亡したことが確認されており、2011年の事件以来最も大きな規模のものとなった。
これを受けてエジプトサッカー連盟は再びプレミアリーグを無期限で中断することを発表しており、再び同国のスポーツに大きな影を落とすことになった。