J1復帰初年度でいきなり初優勝を飾った2011年以降、天皇杯(2012年)、ヤマザキナビスコカップ(2013年)と毎年タイトルを獲得してきた柏レイソル。その立役者であるネルシーニョ体制6年目の2014シーズン、チームは近年では優勝した2011シーズンに次ぐ4位という好成績で最終的にACL出場権を獲得したが、決して順調な一年ではなかった。
リーグ優勝時のエースでJリーグMVPにも輝いたレアンドロ・ドミンゲスは開幕前から不要なラフプレーや練習への遅刻などトラブルが相次ぎ、5月に契約を解除(その後、名古屋グランパスへ加入)。また、6月には日本代表の田中順也がスポルティング・リスボン、8月には韓国代表のハン・グギョンがカタールSCに移籍した。
大きな戦力ダウンとなったはずだが、そこは名将ネルシーニョ監督。卓越したマネージメントでチームをまとめ上げ、最後は見事な7連勝でフィニッシュ。最終節でサガン鳥栖を抜き去り、4位の座を確保している。
ACL出場権を置き土産にネルシーニョ監督は退任し(ヴィッセル神戸監督に就任)、下部組織の監督・コーチを歴任してきた強化部ダイレクターの吉田達磨氏が新指揮官として就任した今季の柏。
ここまでの補強はFW大津祐樹(VVVフェンロ)の復帰、FWクリスティアーノ(甲府)の期限付き移籍が目立つ程度だが、クラブの生え抜きであるDF山中亮輔(千葉)、MF武富孝介(湘南)、そして何より、プロ契約後すぐに湘南へ期限付き移籍した、Jリーグで最も小柄な155cmのMF中川寛斗の帰還が、「吉田体制」の方針を明確に示している。
先日発表された、柏レイソルの2015シーズン新ユニフォーム。(写真:ヨネックス)
デザインコンセプトは『新たなる第一歩』。今季、新監督を迎えチームが大きく変わることから、伝統的な黄色のホーム(1st)には、新生レイソルが新たなる第一歩を踏み出すイメージを「太陽王(レイソル)が昇る地平線」に見立てたドットボーダー柄で表現。ドットには差し色としてお馴染みの燃える太陽をイメージした赤と黒が使われている。
アウェイ(2nd)は、白を基調にしたシンプルなデザイン。ポイントカラーとして青系の新色「ミッドナイトネイビー」を採用し、心をクールにして戦う選手をイメージしている。
サプライヤーは5年目のヨネックス。ロゴの表記や位置がホームとアウェイで違う点も面白い。
3年半ぶりに復帰した大津。2012年のロンドン五輪で活躍し、A代表経験もある24歳のアタッカーは、柏の日本人選手では大野敏隆以来12年ぶりとなる背番号10をつける。
パンツにも青を採用しており、かなり新鮮な仕上がり。
ユニフォームスポンサーは、胸が「日立製作所」、背中が「アメリカンファミリー生命保険会社」、袖が「日立アーバンインベストメント」、パンツが再び「日立製作所」で、いずれも継続。
背番号下には昨季同様、2012年から支援を行っている「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」のロゴが入る。
GKモデルのホームは引き続き、ホームと色違いの黒となった。