アジアカップ2015も9日目、グループリーグはクライマックスを迎えた。すでに決勝トーナメント進出を決めている韓国とオーストラリアが首位の座を巡って戦う。

開始直後は得失点差で下回っている韓国が、勝利への意欲を見せる激しい攻撃を見せたものの、その後のパワーバランスは徐々にオーストラリアへと傾いていく。

韓国は攻撃には人数がかかったものの、守備に入ったところで引き気味になる傾向があり、最終ラインとボランチの周辺ではスペースを消しながらもプレッシャーが緩かった。そのため、オーストラリアの攻撃の時間が増加していく。

しかし先制点を取ったのは、やや苦しい展開になっていた韓国だった。32分にリスタートからキ・ソンヨンのスルーパスが通り、左サイドをイ・グノが抜け出す。その折り返しをニアでイ・チャンヒョプが合わせてコースを変え、ゴールに流し込んだ。

後半は点を取りかえしたいオーストラリアがレッキー、ケイヒル、クルーズを投入、前線に人数をかけて押し込む狙いを見せたものの、なかなか点を取れず。

逆に韓国はク・ジャチョルが怪我をしたこともあって、ソン・フンミンでのカウンター狙いとブロックを作っての守りに専念。最後にはチャン・ヒョンスを入れてさらに守備力を高め、オーストラリアの反撃を耐え抜いた。

この結果グループリーグ首位は韓国のものとなり、1月22日にグループBの2位と対戦することが決まった。

またオーストラリアはグループA2位となり、決勝トーナメント1回戦では中国と対戦することが決定。準決勝に勝ち上がった場合、グループD1位とグループC2位の勝者と戦うことになる。

なお、裏で行われていた試合ではオマーンが69分のアル・マクバリのゴールでリードし、1-0で勝利を収めたが、上位2チームには影響はない。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介