さきほどタイムアップとなったAFCアジアカップ2015のグループDの第1戦日本対パレスチナ戦。

連覇を狙う日本代表にとっては絶対落とせない一戦となったが、試合結果そういった不安を一掃させるものであった。

強風を考えベテランMF遠藤保仁が低弾道のミドルシュートを突き刺せば、岡崎慎司がピッポ・インザーギばりの反射神経で追加点をゲット。

その後は本田圭佑、吉田麻也とチームの中心選手たちが得点を積み重ね、4-0で終了。結果だけではなく内容もともなったゲームで初戦を制し、貴重な勝ち点3を獲得した。

祝日の夕方キックオフということで、日本でも多くの人が観戦したであろうこの試合。

地上波ではテレビ朝日が独占生中継を行い、松木安太郎氏による「風」の連呼も話題となったが、この試合中には気になることがもう一つあった。

それは、このテレビ放送の中で流れたCMの完成度が高く、感動を呼ぶストーリー展開となっていたことだ。

常に数十%の視聴率を獲得する日本代表戦。さらには注目度の高いアジアカップの初戦ということで、協賛企業もより訴求力の高いものを準備していたのだろうか。各社ともサッカーをテーマにした長編ものを流しており、サッカーファンにとっては心を打つものもいくつか見られた。

まずは日本サッカー協会のオフィシャルパートナーでもある日本航空、JALのCM。テレビ朝日では現地からの中継に切り替わる直前に5分近い時間を割き放映された。

『挑戦を続ける人 長谷部誠篇』と題したこのCMでは、長谷部誠の半生が、それを支えたある人物とのエピソードで語られている。

「特別な選手じゃないのかもしれない」と悟りつつも日本代表のキャプテンにまで登りつめた長谷部にJALの企業理念を重ねたメッセージ性のある広告であった。

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