今週のミッドウィークに行われたセリエA第9節ローマ対チェゼーナの試合は、2-0でローマが勝利した。

先週、バイエルン・ミュンヘン相手に悲劇的なスコアで敗れたローマ。セリエAでは10月の頭にユヴェントス相手に3-2と落としており、ダメージの大きい敗戦が続いていた。しかし、この試合ではマッティア・デストロとダニエレ・デ・ロッシがゴールをあげ格下相手に快勝。ミラレム・ピャニッチのセンスほとばしるキラーパスも話題となるなど、今週末に控えるナポリ戦に向け大きなはずみとなった。

そんなこの試合は、CS放送局『スカパー!』でも放送されたのだが、試合中、日本を代表するある国民的キャラクターの存在に気付いた人もいたことだろう。それは一体誰だろうか?

そう、世界で最も有名かもしれない“ネコ”、『ドラえもん』である。今さら説明するまでもないが、『ドラえもん』は藤子・F・不二雄が描き上げた漫画のキャラクターであり、22世紀からやってきた猫型ロボット。作品は漫画からテレビアニメ、そして映画へと展開されており、日本では知らない人がいないほどの圧倒的な知名度を誇るアニメキャラクターだ。

実はこの試合が行われたスタディオ・オリンピコでは、そんなドラえもんの姿が度々目撃されていた。ピッチレベル?スタンド?はたまた中継席か?先日ご紹介したピャニッチのスーパースルーパスのシーンをもう一度見てみることにしよう。

ん・・・?

ド、ドラちゃん・・・!

見間違いではない、これはどう見てもドラえもんである!"DORAEMON"の文字もしっかりと見える。

実はドラえもんがいたのは、オリンピコの広告パネル上だったのだ。なんでもこの度、ドラえもんの映画がローマ国際映画祭に出品されることになったようで、そのPRとしてデジタルサイネージに描き出されたようだ。

映画の日本題は『STAND BY ME ドラえもん』。原作者である藤子・F・不二雄氏の生誕80周年を記念した制作されたこの映画は同シリーズ初となる3DCGで描かれており、日本では公開40日にして70億円の興行収入を記録した(「ドラ泣き」でお馴染みのこの映画、編集部Sも拝見しましたが号泣必至でした)。

日本でも人気であったことから、すでに57の国と地域への配給も決定しており、アジアやヨーロッパでも見ることができる。イタリアだけではなくスイスやスペインでも上映が決定しているようで、ひょっとしたらスイス・スーパーリーグやリーガ・エスパニョーラの試合中にも広告をお目にかかれるかも?

いずれにしても、こうしたシーンに出会う度、日本アニメコンテンツの発信力と人気を感じずにはいられない。映画『STAND BY ME ドラえもん』は全国東宝系劇場で大ヒット上映中。

ちなみにこのドラえもんだが、神奈川県川崎市に『藤子・F・不二雄ミュージアム』があることから川崎フロンターレと度々コラボレーション企画が実現している。川崎フロンターレは先進的なプロモーション事例にトライするクラブとしても知られており、現在の等々力陸上競技場を、ドラえもんを取り込んだ複合型施設へと改修するプランもある。

【厳選Qoly】遠藤航の運命は…オランダ人監督に「プライドをズタボロ」にされ人生が変わった世界的スター5名