ペトル・チェフとティボー・クルトワ――。どれだけ広い世界を探しても、おそらくGKにこれほど豪華な陣容を揃えるチームはないだろう。

この夏、ティボー・クルトワがチェルシーへとローンバックし、かつてないほど強力なGkスカッドを手に入れたチェルシー。チームは現在首位を快走している。

夏に注目された正GK争いは、現在のところクルトワがリードしている。プレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグでもいずれも先発出場しており、長くチームを支えてきたチェフはベンチに腰を据える時間が増えている。

しかし、前節のプレミアリーグでアクシデントがあった。10月5日に行われた第7節のアーセナル戦では、先発出場していたクルトワが相手FWアレクシス・サンチェスと交錯し途中交代。ここでチェフが途中出場し、見事なパフォーマンスを発揮しチェルシーサポーターを安堵させたのだ。

ベンチにチェフを残すほど豪華なチェルシーな陣容であるが、第3GKには元オーストラリア代表で日本代表も長く苦しめられたマーク・シュウォーツァーもいる。そのGKのバックアップの充実には驚くばかりなのだが、チェルシーの過去の在籍を見てみると、その盤石ぶりは見事なものであった。

こちらがチェルシーのGKの過去の在籍を表した図である。

ペトル・チェフという絶対的な守護神がいるにもかかわらず、カルロ・クディチーニやロス・ターンブルといった他のチームではレギュラークラスの選手が絶えず在籍していることが分かる。このあたりはモウリーニョ監督の意図もあるかもしれない。

なお、2006-07シーズン、チェルシーはシーズン早々にしてチェフとクディチーニがともに負傷し、第3GKのイラーリオに出番が回ってきたことがある。このシーズン、チェルシーはUCLでバルセロナと対戦する大一番を戦ったのだが、この試合でもイラーリオは先発しており1-0の勝利に貢献している。

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