14日にシンガポールで行われた親善試合の日本戦において、ブラジル代表戦では自身初の4得点を記録し、チームを4-0の完勝に導いたネイマール。

日本代表にとっては今回も課題が多いブラジル戦となったが、この22歳のアタッカーに関しては正直なところ、「敵ながらあっぱれ」と言うほかない試合でもあった。

ネイマールは今回の4ゴールにより、ブラジル代表での通算ゴール数が40に到達。現役時代に鹿島アントラーズでもプレーしたベベト(39ゴール)を抜き、歴代5位へと浮上した。

せっかくなので、ブラジル代表の歴代得点ランキングトップ10とともにネイマールのデータを見てみたい。

1.ペレ
77ゴール(92試合/0.84)

2.ロナウド
62ゴール(98試合/0.63)

3.ロマーリオ
55ゴール(70試合/0.79)

4.ジーコ
48ゴール(71試合/0.67)

5.ネイマール
40ゴール(58試合/0.69)

6.ベベト
39ゴール(75試合/0.52)

7.リヴァウド
35ゴール(74試合/0.46)

8.ジャイルジーニョ
33ゴール(81試合/0.40)

8.ロナウジーニョ
33ゴール(97試合/0.34)

10.アデミール
32ゴール(39試合/0.82)

10.トスタン
32ゴール(54試合/0.59)

まさに錚々たる顔ぶれ。

括弧内の右はゴール数をキャップ数で割った「1試合平均の得点数」で、ネイマールの0.69は上位のロナウドやジーコを上回るペース。なにより凄いのが、22歳という年齢、2010年8月10日の代表デビューから約4年間という短い期間でここまで到達してしまったことだ。

もちろん、ブラジルは2014年のW杯が地元開催だったためツアーなどで数多くのゲームをこなしており、その多くが親善試合だったということも考慮に入れる必要はある。

ただ、ネイマールを選手として評価するとき、約4年間、代表戦だけでも58試合に出場しているという“タフさ”を置いては語れないだろう。現に今回のインターナショナルマッチウィークも、アルゼンチン戦で交代したのは後半アディショナルタイムであり、日本戦はご存知の通りフル出場。その中で、結果も出していることがネイマールの凄さなのだ。

ちなみに40得点の内訳を見ると、3試合で7ゴールを喫した日本がダントツのトップ。2位はハットトリックを決められた中国と南アフリカの3ゴールであり、日本の“貢献度の高さ”が目立ってしまっている・・・。

今回のブラジル戦、日本代表は経験の浅い若手選手たちを多く起用したが、彼らにとってネイマールは、今後も立ちはだかる巨大な壁となるはず。今回の試合を常に頭に置きながら、自らのプレーの質を向上させていくことが彼らには求められる。

【この試合のネイマールのプレー集】

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