現地時間9日、2016年欧州選手権予選の第2節が欧州各国で行われ、イングランド代表はホームでサンマリノ代表と対戦した。

難敵スイスのホームに乗り込んだ第1節を、ダニー・ウェルベックの2発で勝利していたイングランド。スティーヴン・ジェラードやフランク・ランパードといった重鎮の引退もあったがそのリスタートは幸先良く、この日はホームにサンマリノを迎え2連勝を狙っていた。

サンマリノは現在FIFAランキングで最下位。これまで主要国際トーナメントに進出したことはなく、試合はイングランドは5-0の勝利を収める。uefa.comのスタッツによれば、イングランドのボール支配率は70%で、90分間で放ったシュートの数は29本。対するサンマリノにはシュートをわずかに1本しか許さないなど、まさに“完勝”と表現するに相応しい一戦となった。

2試合が終わったグループEの予選を2連勝し、暫定ながら首位を行くイングランド代表。W杯では失意の結果に終わったものの、この結果はさすがに悪くない。サポーターたちも満足しているかと思われたのだが・・・やはりここはユーモアの国であった。

試合後、イングランド代表チームのスポンサーを務める『Vauxhall』が行ったマン・オブ・ザ・マッチのユーザー投票ではこの人が選出されたそうだ。

ハ、ハート・・・?

そう、この試合でイングランドのサポーターたちはほとんど仕事をしなかったGKジョー・ハートを選出したのだ。5-0で圧勝したのに・・・。

こちらが、この試合でのハートの個人スタッツだ。サンマリノのシュート数は1であったがこのシュートは枠外のものであったため、この試合でハートが見せたセーブ数は0。それなのにハートがMOMに選ばれてしまうというのは、英国人のユーモアあってのものだろう。

ちなみに、ハートが獲得した得票率は63%。さすがに高すぎる値である。おそらく、ソーシャル上およびWeb上で何かしらのムーブメントがあったに違いない。

イングランド代表は現地時間12日(日)、アウェイでエストニア代表と対戦する。

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