イングランド代表のキャプテンとして記憶に残る多くのゴールを決めたデイヴィッド・ベッカム。

そのベッカムの伝説的ゴールのひとつにあげられるのがこのフリーキックだろう。今から13年前の2001年10月6日、オールド・トラッフォードで行われたギリシャ戦でのあの一撃である。

2002年日韓ワールドカップ・ヨーロッパ予選、グループ9の最終節となったこの試合、 1点をリードされたイングランドは後半アディショナルタイムに得たこのラストチャンスを決めなければ、グループ2位となりプレーオフにまわらなければならなかった。

そんな絶体絶命の場面で決めちゃうのがベッカム。この値千金のゴールで勝ち点1を得たイングランドはドイツを抜いて(勝ち点は同じ)グループステージ首位となり、劇的な形でワールドカップ行きをもぎとってみせた。

このシーンついて当時ベッカムはこう語っていた。 「(この試合で)相当な数のフリーキックを蹴ったけど、ほとんどが失望するようなものだった。 ラストチャンスを得た時、テディ・シェリンガムが蹴らせてくれないかと言ってきたんだけど、自分で蹴ると決めたんだ 」

それでも最後の最後で決めてしまうのがこの男。当時の監督スヴェン=ゴラン・エリクソンが後に絶賛したようにとてつもない精神力を見せつけた瞬間でもあった。

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