リヴァプールのストライカー、ファビオ・ボリーニはイタリアへ戻ることは一切考えていないようだ。
夏の移籍ウィンドウにおいて、イタリア代表経験を持つ23歳のボリーニにはサンダーランドやQPR、そしてミランへ移籍が噂されていた。実際にサンダーランドやQPRからは移籍のオファーがあったが、本人が移籍を拒否したという。
サンダーランドは1400万ポンド(およそ24億円)、QPRは1000万ポンド(およそ17億円) でリヴァプールとクラブ間で合意していただけに、今季の出場機会は限定的になるのではないかと予想されている。
現在、ボリーニにはインテルへの移籍が噂されているが、本人にはイタリアに戻る気がなく以下のように語っている。
「イタリアに戻る?その考えは今まで出てこなかったね」
ボリーニは2007年にチェルシーのスカウトの目に止まり渡英し、2009年にトップチームデビュー。2011年には当時ブレンダン・ロジャーズ監督が率いていたスウォンジー・シティにローン移籍している。元チェルシーユース指揮官であったロジャーズはボリーニにとって恩師という存在であり、2012年のリヴァプール移籍が実現している。
「ようやくフットボールの面で成長できたし、イングランドでのサッカーにも適応できた。ここ(=イングランド)には16歳の時にやってきたし、青春の全てがここにあるんだ」
「母国には全然戻りたくないんだ。それが現時点での自分の考えだよ」
負傷による影響で目立った活躍の残せていないボリーニだが、虎視眈々と出番を待っているようだ。