瀬戸貴幸(アストラ)がプレーするルーマニア1部リーグで21年ぶりとなる大記録が生まれた。

15日に行われた第4節、ステアウア・ブカレスト対パンドゥリー。前半23分に先制ゴールを決めたステアウアの元ルーマニア代表FWクラウディウ・ケシェルが、その後PKを含めあれよあれよと6ゴールをマークする。

アストラでプレーする瀬戸もびっくり

ハンガリー系ルーマニア人のケシェルは現在27歳。利き足の左足を武器に破壊力あるシュートやフリーキックを得意とするFWである。

2003年の欧州U-17選手権で得点王に輝くと、元アヤックス、ニコライ・ミテアを越える“怪童”という評価を受け同年フランスの名門ナントに引き抜かれるが伸び悩み、以降ほとんどのシーズンを2部で過ごすことに。しかし、12/13シーズンにアンジェで2部得点王を獲得し、同年にはルーマニア代表に初招集されデビュー戦でゴールも記録。昨シーズン在籍したバスティアでは活躍できなかったため、今年1月にステアウアに加入し約10年ぶりに母国へ復帰していた。

1選手による1試合での大量ゴールといえば2013年5月にドイツ代表のミロスラフ・クローゼ(ラツィオ)がイタリア・セリエAで27年ぶりとなる1試合5ゴールを記録し話題となったが、ルーマニア1部リーグでの1試合6得点は1993年にマリアン・ポパが記録して以来21年ぶりの快挙。過去には1984年にあのゲオルゲ・ハジが、1986年にはケシェルと同名のクラウディウ・ヴァイシュコヴィッチが記録しているという。ちなみにJリーグでは野口幸司、エジウソン、中山雅史、呂比須ワグナーの4人が記録した5得点が最高となっている。

過去の記録に関してはこちらもご覧頂きたい。

デビュー戦でゴールしたにもかかわらず、代表での出場はその1試合に留まっているケシェル。再び黄色のユニフォームに袖を通す日が訪れるのだろうか。

ケシェルの大活躍により6-0で大勝したステアウアはこれで開幕4連勝。最高の状態で19日にホームで行われるUEFAチャンピオンズリーグ、プレーオフ第1戦、ルドゴレツ(ブルガリア)戦を迎える。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介