2014年W杯でトータルでの走行距離が最も長かった選手は、ドイツ代表FWトーマス・ミュラーだそうだ。

グループステージから決勝まで実に7試合682分に出場したミュラーは計83.957kmを走行。弱冠24歳にしてW杯通算10得点をあげたミュラーだが、決して点を取るだけのストライカーではないことを証明して見せた。

そんな今大会のW杯で、90分あたり最も走った選手は一体誰なのだろうか?

FIFAが公表しているデータては、ミュラーのように全試合での走行距離しか明らかになっておらず、出場時間や試合数に差に応じた1試合あたりの距離は算出されていない。

今回は、FIFAが公表している走行距離のデータを90分換算に計算し直して作成したグラフをご紹介しよう。

以前、グループステージを終了した段階ではアメリカ代表マイケル・ブラッドリーがトップだったが、決勝トーナメントが終了してもその順位は揺らぐことがなかった。

1試合平均12.62kmというのは他の選手と比較してもぶっちぎりの数値であり、流石というところ見せた。他にはチリ代表やアメリカ代表、ロシア代表といった選手たちのランクインが目立っており、チームが志向するスタイルがそのまま個の運動量にも影響している形だ。

ちなみに、W杯に出場した全選手の中で最も走行距離が短かったのは、コスタリカとの準々決勝でPK戦から出場したオランダ代表GKのティム・クルルだった。

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