ブラジルW杯の開幕が刻一刻と近づく一方、出場する32ヵ国以外のナショナルチームも、次なる目標へ向け親善試合などに励んでいる。そうした国々の新ユニフォームもせっかくなので紹介していきたい。
今回は昨年2回に渡ってお届けしたadidas編に続く、Nike編のその1。
トルコ
ブラジルW杯予選ではオランダ、ルーマニア、ハンガリーと同じ厳しいグループに入り、結果は5勝1分4敗で4位。終盤、上記の3チームとの試合で全敗したのがあまりに痛かった。
チームは昨年就任した“皇帝"ファティ・テリム監督が引き続き指揮を執っており、今月の親善試合では、コソボに6-1、アイルランドに2-1、ホンジュラスに2-0と3連勝を収めている。
トルコの2014モデルは、胸のパネルに配置されたトルコの伝統的な文様「チンタマーニ(Çintemâni)」の透かしが印象的なデザイン。
シャツの内側にはトルコの代表的なお土産、邪視から災いをはねのけると信じられている「ナザール・ボンジュウ(Nazar boncuğu)」の青い瞳が見える。
アトレティコ・マドリーのアルダ・トゥラン。今年、トルコ人選手として初のCL制覇を成し遂げられるか注目されたが、惜しくも準優勝に終わった。
スロベニア
W杯予選では、スイス、アイスランド、ノルウェー、アルバニアという、トルコとはまた違った意味で難しいグループに入ったスロベニア。結果は5勝5敗と白黒はっきりした成績に終わり2大会連続のW杯出場は果たせなかったものの、EURO2016へ向けてスレチコ・カタネッツ監督が続投している。ちなみに、アシスタントコーチの一人は元ジェフ市原のジェリコ・ミリノヴィッチ。
スロベニアと言えば、“山"である。スロベニアを象徴するアルプスの国内最高峰、トリグラウ山(標高2,864m)を中央に配したデザインは、ホーム、アウェイともに健在。今回はグラデーション調となっている。
内側に見える3つの金色の星は、かつてスロベニアの地域を統治していたチェリェ伯爵家の紋章に因み、トリグラウ山とともにスロベニアの国章としても使われている。
ポーランド
EURO2012の開催国で、W杯予選ではイングランド、ウクライナ、モンテネグロと同組に入ったポーランド。前評判通りブラジルへの道は険しいものとなり、3勝4分3敗の4位という結果に終わった。
予選終了を待たずにヴァルデマル・フォルナリク監督は解任され、国内で実績を残してきたアダム・ナヴァウカ監督が就任。先日の親善試合ではドイツと0-0の引き分けを演じている。
そのポーランドの2014モデルは、白をベースに赤い一本線というアヤックスのようなデザインが特徴。「皮をむいたジャガイモ」と揶揄されEURO前に揉めに揉めた協会の新エンブレムは今回外されており、伝統的な鷲のエンブレムのみとなった。
ウカシュ・ピシュチェクとロベルト・レヴァンドフスキ。ドルトムントの主力として活躍してきた二人だが、レヴァンドフスキがバイエルンへ移籍したため今後は対戦相手としてもピッチで顔を合わせることになりそうだ。