ミランに所属するFWマリオ・バロテッリがイタリア代表のトレーニング場で人種差別的なチャントを受け、警察が出動したと英国『ITV』が伝える。

イタリア代表の予備登録メンバーに選出され、同国エースとして初のW杯に挑む“悪童”ことバロテッリ。現地時間21日、フィレンツェにあるナショナルトレーニングセンター「コヴェルチャーノ」の練習場で短期キャンプに励んでいた。

そんなバロテッリの元へ、悪魔のような言葉が飛んでくる。若い男の集団がバロテッリに対し、人種差別的な罵声を発したというのだ。これに対してバロテッリは言葉を返し、警察が出動。バロテッリは「信じられないよ。こんなことが起きるのはローマとフィレンツェだけだ」とチームメイトに話したと伝えられている。

今回の件に関し、イタリアサッカー連盟のジャンカルロ・アベーテ会長も人種差別的なチャントを浴びせた集団を強く非難している。

ジャンカルロ・アベーテ(イタリアサッカー連盟会長)

「受け入れることのできない行動だ。こういうことは、起きてほしくない。

今回の件について考える必要がある。重要なことは、あくまで少数派による犯行で、共生に対する配慮の欠片もない集団であったということだ」

バロテッリにとって、今回の代表合宿はミランでの不振から脱却するための大きなチャレンジであったはずだ。

代表合宿早々に非人道的なチャントを受け大きく心を痛めただろうが、彼のトライを応援したい。

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