前編に引き続き『Caughtoffside』が選出した「夏の移籍ウィンドウで起こり得る10の大型移籍」をご紹介しよう。
ジエゴ・コスタ
【噂】 アトレティコ・マドリー → チェルシー
今季大ブレイクを果たしたジエゴ・コスタ。ブラジル代表ではなくスペイン代表を選択し、ワールドカップで活躍することが大いに期待されているが、チェルシーへの移籍も秒読み段階といわれている。25歳のゴールゲッターは今季41試合に出場して35ゴール。チェルシーは3500万ポンドというアトレティコ・マドリーの設定する売却条項を行使してジエゴ・コスタ獲得に踏み切るとみられている。
ポール・ポグバ
【噂】 ユヴェントス → マンチェスター・シティ
かつてシティは同じ街のライバルであるユナイテッドでプレーした経験のあるアンディ・コール、ピーター・シュマイケル、そしてカルロス・テベスを獲得しているが、ポグバについては前述の選手たちとは様相が異なる。クラブで大活躍する前に退団し、出場機会を求めて移籍したユヴェントスで大ブレイクを果たしたからだ。21歳のフランス代表MFがイタリアへ渡ったのは2年前の事。今季は完全に主軸としてチームに欠かせない存在となっている。ユヴェントスも手放すつもりは無いが、辣腕で知られるミーノ・ライオラがポグバの代理人を努めていることから、何が起きてもおかしくない。シティとしては大黒柱のヤヤ・トゥレが30歳を迎えただけに高額の給与を支払ってでも獲得したい所だろう。
アダム・ララーナ
【噂】 サウサンプトン → リヴァプール
25歳のララーナは今季サウサンプトンで発見された才能といえるだろう。ララーナはサウサンプトンでの8年のキャリアの中で3つの異なるディヴィジョンでプレーし、今季はプレミアリーグで全試合に出場。9ゴール、6アシストの大活躍を見せた。代表監督のロイ・ホジソンの目にも留まり、イングランド代表としてワールドカップに出場する可能性を得ている。このライジングスターに対して興味を持っているのはマンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールだといわれている。共に今夏の獲得を目指しているが、混迷を極めるユナイテッドに対し、来季チャンピオンズリーグでプレーするリヴァプールのが優位かもしれない。
ロイク・レミー
【噂】 QPR → アーセナル
アーセナルの指揮官、アーセン・ヴェンゲルは獲得履歴を振り返ればわかるとおり、フランス人のストライカーを何年にもわたって愛してきた。ニコラ・アネルカ、シルヴァン・ヴィルトール、ティエリ・アンリら大活躍を見せたレジェンドだけではなく、多くの選手を獲得してきたのだ。現在前線でストライカーのポジションに鎮座するのは同じようにフランスからやってきたオリヴィエ・ジルーだ。27歳のジルーは今季のアーセナルを牽引する活躍を見せてきたが、彼のバックアップが不足しているのは事実である。今季QPRからローンでニューカッスルへと移籍しているレミーは14ゴールを奪っており、ヴェンゲルも高く評価している。レミーはQPRと2017年の6月まで契約を残しているが、アーセナルが獲得のチャンスをうかがっているのは間違いないだろう。
ダニエル・アッガー
【噂】 リヴァプール → バルセロナ
バルセロナが今季無冠に終われば2008年以来の事になる。FIFAからの移籍禁止処分も一旦保留が決まり、カタルーニャの雄が今夏補強へと動くのは必至だ。36歳のカルレス・プジョルは今季限りでクラブを退団することが決まっている。彼が退団することとなれば、その穴を埋める事は非常に困難だ。しかし、リヴァプールのアッガーであれば埋めることが可能かもしれない。アッガーはバルセロナのタタ・マルティノ監督から高く評価されており、昨年の夏も獲得の噂が浮上していた。今季のリヴァプールにおいてアッガーは控えのセンターバックに甘んじており、バルセロナから適正価格でのオファーが届けば、リヴァプールも放出に応じるのではないかと考えられている。