レギュラーシーズンを2位で終え、Aリーグ決勝トーナメントへの進出を決めたウエスタンシドニー・ワンダラーズ。26日現地時間17:30には準決勝でセントラルコースト・マリナーズとの対戦を迎える。
昨季はレギュラーシーズンを首位で終えながらも、決勝でセントラルコースト・マリナーズに0-2で敗れ、タイトル獲得を逃した。ワンダラーズにとってはそのリベンジマッチともなる特別な試合である。
今夏コンサドーレ札幌への移籍が決まっている小野伸二選手は『Sydney Morning Herald』に対し、ACLでの成功やファイナルへの意気込みなどを語った。
なお、ウエスタンシドニー・ワンダラーズはACLでグループリーグを突破しベスト16に進んだため、小野伸二選手の豪州最後の試合は5月14日のサンフレッチェ広島戦となる。
Sydney Morning Herald
小野伸二
(貴州戦でのゴールは素晴らしいものだった)
「大きな得点だった。自分は本当にラッキーだったと思う。ペナルティボックスの中、そしてその周りにたくさんの選手がいたけど、僕の所に来るまで誰も触らなかった。シュートを打つだけだったね。
ここのファン、そしてその歓声は素晴らしい。きっとこの場所をとても懐かしく思うだろう。自分のキャリアの中で、最高の瞬間の一つだった」
(故郷のクラブを離れて、公式戦を戦ったことのないクラブへ来た)
「もしワンダラーズの創設初年度にここに来ることが出来なかったら、僕のサッカー選手としてのキャリアはほとんど終わっていたのではないかと思う。でも、ここに来て、僕のキャリアは再び息を吹き返したんだ。
多くのことを学んだ。サッカーについてだけじゃなく、人生について、文化について、友人について、チームメイトについて。それがとても嬉しいんだ」
(日本人選手にAリーグをどう伝える?)
「僕はどんな選手にでも言うだろう。『ああ、間違いなく来るべきだ』とね。
海外でプレーしたい日本人選手はたくさんいる。そして僕は、このリーグが十分なクオリティを持っていると言うことが出来る。
オーストラリアは、他の国に進出したい選手にとって、素晴らしいファーストステップになるんじゃないかな」
(昨年はファイナルでセントラルコーストに敗れてしまったが?)
「昨季のことは忘れてしまったよ。過去のことは考えたくない。
昨年はレギュラーシーズンを首位で終えたが、勝てなかった。今季は2位だから、まだ何も勝ち取っていない。今はとにかくグランドファイナルを制したい」
(メンバーを入れ替えながらACLでも成功したが)
「僕は、自分たちが良いチームだということを知っている。グループステージを突破したことも驚きはしなかったよ。
僕はここで2シーズンプレーしたけど、みんなとても成長した。僕は皆を信じているし、誰もが皆を信じている。皆がポポヴィッチ監督についていくし、彼も僕たちを信頼してくれる」
(夏に札幌へ移籍するが)
「2年半の契約がある。それは僕にとってとても良い取引だった。でも、まだこのクラブを離れることは考えないよ。
正直にいえば、ワンダラーズでのプレーを愛しているし、このクラブのために100%を尽くしたいと思う。彼らのために。ごまかしはしないし、怠惰になることは決してない。
そして、ここを離れても、ワンダラーズのことを忘れることはない」