残り4節となったリーガ・エスパニョーラで最下位に低迷しているベティス。
17位バジャドリーとの勝ち点差は10となっており、非常に厳しい状況となっている。 そんななか、直近のラージョ・バジェカーノ戦では珍しい出来事があった。
ベティスのブラジル人DFパウラォンは前半10分過ぎにバックパスを相手FWにプレゼントしてしまい先制点を献上すると、25分過ぎには痛恨のオウンゴール…。 連続して失点に絡みDFとして辛すぎる立場に立たされたパウラォンは味方だけでなく相手ラージョの選手たちも慰められたのだが…
意気消沈したパウラォンは自らベンチに交代を要求。カルデロン監督もこれを了承し、前半30分すぎにMFアルバロ・バディージョとの交代でベンチへと下がった。なお、試合はベティスが3-1で敗れている。
『AFP』によれば、カルデロン監督は今回の一件について、「フットボールにおける私の経験から、彼を交代させようと思った。そして、彼も同じことを考えていることは明らかであり、交代させた。 彼が(試合を)最後までやり抜けないであろうことは明白だった 」と述べたという。
また、パウラォンの行動には批判もあるようだが、パウラォンはベティスの公式HPで交代を要求するに至った理由を語っている。
「2度連続して失敗した後、精神的に(参って?)私は試合から去った。(ミスの後は?)試合に集中できず、これ以上チームに貢献できないと思った。
怒っている人々がいることは分かっている。精神的に疲弊してしまい、これ以上チームを傷つけたくなくて交代を要求した。キャリアにおいてこれまでに経験した最悪の状況、(交代を要求した?)決断だった。
私を励ましてくれる人達もいる。私は人間だ。失敗もする。私に対し怒っている人達には謝罪したい。私は常にファンとクラブに全てを捧げようとしてきた。
再びプレーする準備はできているよ。私の置かれている状況はとてもとてもとても厳しい。でも、私はやる。 人々が思っているような臆病者でないことを自分で証明しなければならない。進歩しなければならないんだ」