3月11日、『AFP』は「政情不安のために中断されていたウクライナ・プレミアリーグは、今週末から試合を再開する」と報じた。
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ドミトロ・ブラトフ 新スポーツ大臣
「大臣として、そしてウクライナ国民として、プレミアリーグを出来るだけ早く再開するために最善を尽くす準備が出来ている。
我々の社会に必要なのは国内リーグである、というのがその理由だ。サッカーは何百万人のためのものであり、ウクライナを一体化させる。国民を団結させよう」
しかし、先日クリミア半島で行われた選挙で独立派が勝利するなどして不安定な状況は続き、治安の回復はまだ道半ば。
ウクライナのクラブでプレーしている外国人選手の中には、情勢が回復するまで戻らないことを決断した者も。
選挙で揺れたクリミア半島にあるタフリヤ・シムフェロポルでプレーしているスウェーデン人MFグスタヴ・スヴェンソンは、記者団に対してこのように話したという。
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グスタヴ・スヴェンソン
「率直に言えば、少し恐怖を感じている。ウクライナは今安全な場所ではない。私はウクライナを離れ、何が起こるかを確かめることに決めた」
また、ウクライナのサッカークラブを保有している実業家の中には、ヤヌコーヴィッチ前大統領に近しかった者もおり、彼らには汚職などの疑惑がつきまとっている。
メタリスト・ハルキウのオーナーであるセルゲイ・クルチェンコ氏はその一人であり、彼はヤヌコーヴィッチの家族やその関係者と共に、EUによる資産凍結の対象となっている。
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セルゲイ・クルチェンコ メタリスト・ハルキフ オーナー
「私は公正なウクライナのビジネスマンだ。常にこの国に投資してきた。私の仕事における施設はこの国に集中しているんだ。
個人としても、そして会社としても、犯罪捜査の対象になったことはないんだ」
政治的混乱が収まらない中で早くもリーグを再開するのは拙速ではないかと、セキュリティ面の不安も囁かれている。
しかし、シャフタール・ドネツクの監督を務めているミルチェア・ルチェスク氏は、ウクライナにはサッカーが必要だと話した。
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ミルチェア・ルチェスク シャフタール・ドネツク監督
「私は確信している。フットボールが全ての問題を解決するための手助けになると。
リーグが再開できれば、国民が正常な生活を送っており、安定を維持していることを世界に示すことができる。多くの人々が、今それを必要としているんだ」
ウクライナ・プレミアリーグは3月16日、ディナモ・キエフ対タフリヤ・シムフェロポルの試合で再開される予定となっている。
タフリヤのホームゲームの予定であったが、彼らの本拠地は情勢が不安定になっているクリミア半島に存在するため、セキュリティ上の理由から会場はキエフ・ナショナルスタジアムに変更となっている。