08/09シーズンの終盤、アストン・ヴィラ戦でピッチに送り出された17歳のフェデリコ・マケダは、後半ロスタイムに決勝点を決め、一躍スーパーヒーローとなった。
プレミアリーグの歴史の中でもトップクラスの鮮烈さを見せた若武者には輝かしい未来が待っているものと思われたが、その後は徐々に光を失い、サンプドリアやQPR、シュトゥットガルトに貸し出されつつも、話題にならない日々が続いた。
しかし、今季は前半戦にドンカスター・ローヴァーズ、後半戦にバーミンガム・シティにレンタル移籍し、ここまで21試合に出場し6ゴールを獲得。ユナイテッドとの契約最終年にようやく結果を残した。
マケダはデイリー・テレグラフ紙のインタビューに対して、ユナイテッドに残るつもりがないことを明かし、今後の復活を誓った。
デイリー・テレグラフ
フェデリコ・マケダ
「僕はユナイテッドに残るとは思わない。ただ、何が起こったって、自分の記憶を奪い去ることは出来やしないよ。
サー・アレックスは僕にとって驚くべき人だった。彼は僕をとても信頼してくれた。先月チャールトン相手に2ゴールを決めた後、率直なテキストメッセージを送ってくれたんだ。
彼とは長い間話していないのに、信じられなかったね。その言葉はとても助けになった。もっと進歩し続けたい。
(モイーズ監督について)
彼はファーストチームと働いていたからね。あまり一緒になる機会がなかったんだ。
自分はそこから放り出された。もちろん失望ではあった。しかし、新しい監督は、新しい選手と共に働きたいことも理解出来るしね。
彼は選択を行った。僕は自分の道を歩んだ。誰もがハッピーだ。
ここに来る前、彼と話したんだ。僕はバーミンガムに行きたいと。そして彼は同意した。その結果、こうなった。僕はプレシーズンのキャンプに行けなかった。それが何故かは分からないよ。しかし、覚悟は出来ていたさ。
おそらく、僕はシーズンを通してどこかにレンタル移籍するべきだったと思う。他の場所でプレーするのは自分のキャリアにとって重要なことだ。
僕はもともと15歳でイタリアを離れてユナイテッドに来た人間だ。プレー機会が少なくて我を失ったこともあった。しかし、僕は自分の役割を果たしたし、常にそれは頭の片隅に残っている。
まだ22歳だ。人々は時に僕がまだ若いことを忘れるんだ。ファーストチームから脱落したとき、僕はまだ子供だった。しかしまるで10年もそこにいたように思われる。
(ユナイテッドの不振は何が原因?)
それは難しいね。理由を聞かれてもよく分からない。
新しいプレーヤーが必要かと言われれば、もちろんそうだろう。しかし、昨季は同じチームでタイトルを勝ち取っているわけだし、今はフアン・マタも獲得した。人々は新しい契約が必要だというが、しかし優勝した昨年と基礎的なところは同じだ。
トップ4までは大きな差があるが、チャンスはある。今季はタイトルを逃しても、常に来季はやってくるんだ。上手くいけば、モイーズ監督の質は来季発揮される。選手と共に復活を見せてくれるだろう。
僕とユナイテッドの契約は今季で切れる。でも、それは何も心配していない。バーミンガムへのローンは5月で終了するが、出来ればイングランドに留まりたいね。それがプレミアリーグなら尚更いい。
また違う場所で出発することになるが、今はバーミンガムで上手くプレーすることだけに集中しているよ。
まだ改善しなければならない多くの物事がある。自分のキャリアをあるべきところに戻すため、熱心に努力したい。そして、それが可能であると確信している」