ロシア・CSKAモスクワに所属するチリ代表MFマルク・ゴンサレスが6月までのレンタルで国内のウニベルシダ・カトリカへ移籍することが決まった。2004年以来10年ぶりの古巣復帰となる。
元サッカー選手の父親が南アフリカ・ダーバンでプレーしていた当時に生まれたマルク・ゴンサレスは現在29歳。端正な顔立ちと左サイドが本職で快足と強烈な左足を武器にすることから“チリのベッカム”、“チリのロベルト・カルロス”などと形容されてきたアタッカーである。
2002年に国内3強の一角ウニベルシダ・カトリカでデビューするとすぐに頭角を表し、2004年にアルバセーテ(スペイン)へ移籍。以降、レアル・ソシエダ(スペイン)、リヴァプール(イングランド)、ベティス(スペイン)と渡り歩き、2009年にCSKAモスクワ(ロシア)へ加入。半年後に加わる日本代表MF本田圭佑(現ミラン)とは昨年まで共にプレーした。
チリ代表にはまだ10代だった2003年にフベナル・オルモス体制でデビューし、2010年ワールドカップをはじめ2004,2007年コパ・アメリカに出場するなど47試合4ゴールを記録している。
4年半所属したCSKAでは度重なる怪我により自慢のスピードが陰を潜め出場機会さえ満足に得られなかったマルク・ゴンサレス。その影響もあり代表でも今予選2試合の出場に留まるなど好調ホルヘ・サンパオリ体制にあって重要なポジションを占めていないのが現状だ。しかし現地時間22日に行われる国内組中心となったコスタリカ戦には招集を受けており、2大会連続のワールドカップ出場を目指す上でも再起をかける国内復帰となった。
なお、代表戦後の木曜日に正式に発表される予定。