早い段階からG大阪、神戸の“2強”の昇格は堅いだろうと見られていた、2013シーズンのJ2。必然的に、3番目の昇格チームがどこになるかということに注目が集まったが、4チームによる昇格プレーオフを経て最後の切符を掴んだのは、四国勢初のJ1昇格となる徳島ヴォルティスだった。
2011シーズン、現在J3の長野を率いる美濃部直彦監督のもと、柿谷曜一朗を擁してリーグ4位に入った徳島。しかし、山形でJ1を3年間戦った小林伸二監督を迎えた翌2012シーズンは、まさかの15位と低迷した。
その失敗を繰り返さないよう、昨季はDF千代反田充、MF柴崎晃誠、FW高崎寛之とセンターラインを強化。前年に続き開幕から採用した3バックが新戦力とかみ合わず序盤は低迷したものの、シーズン途中でシステムを4-4-2へ変更。山形時代と同じく後ろで守るスタイルに移行してから調子を上げ、22節の札幌戦から6連勝、12戦連続無敗(9勝3分)を記録し一気に上位へ。4位で進出した昇格プレーオフでも、リーグ5位の千葉、同3位の京都を退け、ついに悲願のJ1昇格を果たした。
ただ、濱田武と中盤を構成し、昇格の立役者の一人となった柴崎が広島へ移籍。小島秀仁(浦和から期限付き移籍)、窪田良(阪南大)といった新戦力の若手ボランチに大きな期待がかかりそうだ。
今年がクラブ創立10周年の徳島。19日に行われた新体制発表会では、この10周年記念ロゴとともに、初のJ1に挑む2014シーズンの新ユニフォームを発表した。
前身頃に入れられた斜めのシャドーストライプにより、“上昇志向”を表現した徳島の2014モデル。
ホーム(1st)はクラブカラーである藍をベースに、「豊かな自然」を表す緑と「情熱」の赤を例年通り左右非対称でアクセントとして配置。また、久々に襟が復活し、その形状も近年流行のものを採用するなど、新鮮なイメージを抱かせる仕上がりとなっている。
via @vortino12
アウェイ(2nd)はホームと同じテンプレートを使用した白。青のホームにも言えることだが、赤と緑を取り入れたデザインがイタリア代表を思わせる。
GKモデルは昨季同様、赤のホーム、黒のアウェイという組み合わせ。なお、4種類のユニフォームはいずれも後身頃の裾近くに10周年記念ロゴの透かしが入れられている。
スポンサーは大塚製薬(胸の「ポカリスエット」と背中)、アース製薬(袖)が継続。パンツは新たに阿波銀行と契約を結んだ。
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