ジュビロ磐田のJ2降格が大きな話題となった2013シーズンのJ1。しかし、序盤戦の戦いぶりから「危ない」と見られていたのは、実は同じ静岡県に本拠を置く清水エスパルスの方であった。

プレシーズンで取り組んだ新システムがうまく機能せず、カップ戦を含む開幕6試合でなんと18失点。ナビスコカップでは磐田を相手に1-5の大敗も喫した。当然サポーターからは強烈な批判が巻き起こったが、3年目のアフシン・ゴトビ監督はFWのバレーを生かす割り切ったサッカーへ切り替え地道に勝ち点を積み重ねると、夏に大前元紀、本田拓也という過去の主力選手に加え韓国の水原三星からラドンチッチを補強。特に大前は13試合で7ゴールという活躍を見せ、チームは結局9位でシーズンを終えた。

クラブは最終節を前にゴトビ監督との契約更新を発表したほか、年末には高木俊幸の弟でアンダー世代の日本代表としても活躍した21歳の攻撃的MF、高木善朗をオランダのユトレヒトから完全移籍で獲得。高木兄弟の共演は彼らがプロデビューを果たした東京ヴェルディ時代以来となる。

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そして清水は以前から予告していた通り、年が明けると同時に2014シーズンに向けた新ユニフォームを発表。『LOVE FOOTBALL LOVE SHIZUOKA』を合言葉に制作された2014モデルは、ホーム(1st)にボーダー柄、アウェイ(2nd)にストライプ柄がいずれもクラブ史上初めて採用された。(写真は大前元紀と石毛秀樹)

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Shimizu S-Pulse 2014 Puma Home

クラブカラーであるオレンジにアクセントとして黒を配置したホーム。ボーダーの色は過去にユニフォームカラーで使用されていた黄色。また、清水の代名詞と言っても過言ではない「地図柄」は今回、これまでのように前面ではなく背面のみに描かれている。

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ナンバーや選手名には、ピッチ上のラインをイメージして作られたというPumaの新フォント。特に背番号は複数のラインでデザインされている。

 

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Shimizu S-Pulse 2014 Puma Away

白をベースに青のピンストライプを採用したアウェイ。こちらは2013モデルに引き続き、日本三大松原の一つとされる三保の松原(みほのまつばら)から見える『富士山』をモチーフとしたデザインを背面下部に配置した。

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三保の松原は静岡市清水区の三保半島にある景勝地で、2013年6月に世界文化遺産として登録された「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産の一つ。なお、2013モデルと違い今回は雪化粧バージョンの富士山となっている。

 

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ホームのパンツカラーは再びオレンジへ回帰。アウェイは青袖がなかなか新鮮である。


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