ロイター通信は「FIFAの会長を務めているゼップ・ブラッター氏は、欧州におけるクラブ・ワールドカップへの無関心を嘆いた」と報じた。
前身であるトヨタカップも含め、これまで日本やUAEで行われてきたクラブ・ワールドカップ。遠く離れた地であることも影響し、欧州では比較的軽んじられる大会となっていた。
今回はモロッコでの開催とあって比較的近い場所で行われることになったものの、それでも欧州では注目度が低いまま。ゼップ・ブラッター会長はそれに対して「欧州のスケジュールが過密すぎる」と話した。
ロイター
ゼップ・ブラッター FIFA会長
「この大会が日本、そしてUAEで行われていたときには、興味を持たれなかったことは理解できる。しかし、今回はヨーロッパのすぐそばで行われているんだ。しかし、同じように興味は持たれていない。その状況には失望している。
他の大会に対してもわずかに注意を向けてほしいが、ヨーロッパにはビッグリーグがあり、そして日程の問題もある。彼らはリーグが行われない時でも、毎日のようにプレーしている。FAカップがあり、リーグカップがある。そうでなくても、1日おきには試合が行われているような状態だ。
クラブ・ワールドカップは、国際的な日程の上で保護されてはいない。ワールドカップと同じようにね。
(準決勝を見て)我々が目にした試合の質は、とてもすばらしいものだったし、驚くべき雰囲気の中で行われた。これは最高の広報活動だ。5大リーグ以外にもより多くの注目を集められるようにするための、最良の方法なんだが」