12月14日、モロッコで行われている2013年度クラブ・ワールドカップの準々決勝が開催された。
第1試合はアジア王者の広州恒大(中国)とアフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)が対戦。前半にはエジプトの雄が押し込む場面が多く見られる展開であったが、後半に状況は一変。残りの45分で広州恒大が2点を奪い、欧州王者バイエルン・ミュンヘンへの挑戦権を手に入れた。
アル・アハリは激しい一対一とムティブ+アブトリカのコンビを生かした攻めで力を見せたものの、ハーフタイムで当のアブトリカが負傷での交代を余儀なくされたことが響いた。
また、同時に広州恒大も前線の距離を近づけることで前半消されていたムリキを復活させることに成功。攻撃のリズムを作り出し、エウケソンとダリオ・コンカがそれぞれ1点を決めた。
第2試合は、11日にオークランド・シティと戦ったばかりの開催国王者ラジャ・カサブランカと、北中米王者のモンテレイが対決。
テクニカルなサッカーでボールを保持したモンテレイが序盤から攻め込むも、意外にも先制したのはラジャ・カサブランカ。ムトゥアリのスルーパスから抜け出したアル・ハシミのクロスを、モンテレイの守護神オロスコがキャッチミス。隙を逃さずシティビがゴールに押し込み、ネットを揺らした。
後半にセットプレーから同点に追いつかれたものの、延長戦でコーナーキックからゲヒがヘディングを決め、再びリード。その後モンテレイの反撃を辛うじて凌ぎきり、2-1で勝利を奪った。