(※データは全て6月。数値はWikipediaのものを使用しております)
(※移動距離はキャンプ地の関係もあるので参考程度にお願いします)
4日間にわたって掲載してきた気温、移動距離データをランキング形式にまとめてみた。
優勝が可能と思われる強豪の中で最も恵まれているのはオランダだ。平均最高気温は22.5℃と非常に過ごしやすく、最低気温も16.5℃と下がらない。ただし、オランダは相も変わらずグループリーグが厳しく、移動距離は短くないため、その点でトレードオフなのかもしれないが……。
次点を上げればアルゼンチンだろう。最高気温記録の数値が高いものの、これは以前も話したとおり稀なものなので、大きな影響はない。その他の気温のデータについては総じて恵まれており、さらに移動距離も少ない。また、地理的にもブラジルと近い国であり(大半の選手は欧州でプレーしているので、これもあまり意味はないのかもしれないが)、グループリーグも難しくない。アルゼンチンは大会を通して消耗が抑えられそうだ。
逆に、目に見えて厳しいのはイタリアだ。グループリーグは死の組と言われているが、イングランドと比べれば戦力的には僅かに優位であろう。しかし、Dの4カ国の中では気温の面で不利な状況にある。平均最高気温は30度に近く、初戦をアマゾンのマナウスで迎えることになる。
優勝候補の中では、ドイツもかなり厳しい気温の地域を回るが、その分移動距離が少ない。ブラジル、スペインも比較的状況的には恵まれていると言えそうだ。
そして、我らが日本はといえば、気温の面では全項目が最下位に近い環境となっている。しかし、日本は試合開催時間が22:00、19:00、17:00と、32カ国中最も遅い時間にプレーするチームであり、暑さに関してはそこまで問題にはならないのではないか。むしろ、試合よりも練習などでの消耗やコンディショニングに気をつけなければいけないだろう。