大一番でのPK戦にとことん弱いイングランド代表。
その勝負弱さは、ここ20年間における国際トーナメントの結果を見れば一目瞭然である。
・W杯1990年大会:ベスト4(PK戦負け)
・EURO1996年大会:ベスト4(PK戦負け)
・W杯1998年大会:ベスト16(PK戦負け)
・EURO2004年大会:ベスト8(PK戦負け)
・W杯2006年大会:ベスト8(PK戦負け)
・EURO2012年大会:ベスト8(PK戦負け)
下馬評こそ高いが、いつもギリギリのところで負けてしまうイングランド代表・・・。
しかし、そんな過去に別れを告げるべく、ロイ・ホジソン監督が意外なメンタル強化策を発表した!
それはなんと、スゴ腕精神科医の招聘だった。
精神科医のデイヴ・レディン氏は、2003年のラグビーW杯を制したイングランド代表チームにも帯同し、昨年のロンドン五輪でも専属スタッフだった、いわば精神科医における「スペシャリスト」である。
レディン氏は翌1月からFAの専属スタッフとなり、W杯にも帯同する予定。
ホジソン監督は、PK戦の際の精神状態について大きな興味を抱いているようで、どうすれば選手たちがPK戦の時にもっと勇気をもって蹴れるか、レディン氏から教授を受けるという。
ロイ・ホジソン監督
「私たちは今、精神的な分野において最も優れた1人をチームに招いた。そう、デイヴ・レディン氏のことだ」
「私がクラブチームを率いていた頃、精神科医を雇ったことはなかった。しかし、代表チームレベルになると、精神科医をチームに参加させる理由も増え、そういった機会もより多くなるものだ」
「レディン氏はラグビーの世界に身を置いていた。もちろん、ラグビーという競技はPKのキックが大切だ。この件に関して私は心を開いているし、意見を聞く用意はできている」
おそらく、ジェラードやランパードといった選手たちにとって最後の代表の舞台となる2014年W杯。
イングランド代表はおそらく、鋼のメンタルを身につけて本番に臨むに違いない。